高億翔
長野県中野市で男女4人が殺害された事件で、警察官を射殺したとして殺人容疑で逮捕された青木政憲容疑者(31)が、凶器について「ハーフライフルを使った」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。青木容疑者は計4丁の銃を所持しており、県警はこのうちの1丁が事件に使われたとみて調べている。
県警によると、青木容疑者は、女性が刺されたとの通報を受けて駆けつけたパトカーの運転席に乗っていた池内卓夫巡査部長(61)=警部に2階級特進=に向けて窓越しに銃を発射し、殺害した疑いがある。
2発発射し、助手席にいた玉井良樹警部補(46)=警視に2階級特進=も負傷させると、ドアを開けて避難しようとした玉井警部補を刃物で刺して殺害したとみられている。
この際に使われた銃弾は、主に大型動物の狩猟用の「スラッグ弾」と呼ばれる威力の強いもの。一方、青木容疑者は2015年以降、銃4丁の所持の許可を受けており、このうち19年に許可を得たものがハーフライフルだったとみられる。県警は銃と銃弾の鑑定を進め、凶器の特定を急ぐ。(高億翔)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル